ちちんぷいぷい2

ぷいぷいが最終回だった。終わってから12時を過ぎた今までずっと余韻に浸っている。

フィナーレウィークで特に心に残っているのは、たむけんの学校へ行こ、長谷川さんのとびだせえほん、河田さんとくっすんの昔の人は偉かった。あとレギュラーの方たちのロケも面白かった。

とびだせえほんの、感傷に浸るでない、名言があるわけでない、いつもの温度のロケなのに涙を誘うあの雰囲気はよつばとに通じるものがあるなと思った。「風をあつめて」があんなにあうロケは多分ほかにない(湯村温泉の人たちを見て、やはり自然が資源の観光で成り立っている街の人たちはのんびりとして温かいなとも思った)。

最後、MC二人の挨拶と花花のエンディングテーマではやはり泣いてしまった。河田さんの「無念です」という言葉は忘れたくないのでここに記しておく。

ロケ、街頭インタビュー、お料理コーナー。一生続けていけるような型を持っていたからぷいぷいは21年半も続いたのだろうけれど、その型のどれもがコロナの時代には合わなくなって。コロナ禍後はその型をなんとか維持しようとぷいぷいも、似たような他の番組も、過去の総集編的なものをずっとやっていた。ぷいぷいはそこから一抜けしたのだろうなと思っている。

放映後、いろんな人の感想をツイッターでみていると「後番組もぷいぷいと同じような癒しのある雰囲気がいい」という意見が多かった。私もそう思う。けれどもロケも、街頭インタビューも、お料理コーナーもできない、さらにお金がないとなると、やはりナビゲーターがいてコメンテーターがいて……というようなワイドショー的なものにならざるを得ず、あんな雰囲気を再現するのは不可能ではないかとも思う。

一方で、人と近づけなくても、おでかけできなくても、飲食できなくても楽しめる新しい「何か」を提示してくれるのではないかというわくわくもある。コロナ禍になり一年以上が経ち、新しい型を作る方向へと世の中が向かっていることを実感する。

ちなみに5年後に「ロザンのちんぷんかんぷん」が始まるのは、わりと本当なのではと思っている。

雷が鳴っている。春が来た。

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