詩集

年老いた詩人に詩集を買ってほしいというようなことを言われる。沢山の友人が自分の詩を褒めてくれる。フランスで賞を取ったし、有名な出版社から出版されているものだと言った。「他の人は買ってくれた」とも。


こういう醜い心の動きに無自覚でいながら良い詩(作品)というものは書けるのだろうか。果たして「良さ」とは何か、作品は個人と完全に離れたところにあるのだろうかという、何度目か分からない考えを巡らせる。


奥田亜希子さんの『クレイジー・フォー・ラビット』を読み終える。ほんの少しの言動で大きく関係の変わる女の子たちの姿が描かれていてとても面白かった。

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