心を平す
何のために仕事をしているのだろうなという気持ちになる。ふと昔働いていた職場のことを久しぶりに思い出す。あの頃に比べれば今のこの怒りや虚しさは何でもないことだと思う。そう考えることって解決になっているのだろうかと昔は考えていた。逃げではないかと。
けれども今は、昔に比べたら全然平和だと思うこと、音楽や文学を摂取すること、子どもの寝顔に癒されること、こうして書くこと、どれも正解だと思う。怒りや虚しさを生み出す問題は解決するべきものだという誰かの常識に自身をあてはめようとするから苦しくなる。
虚しさ怒りから大丈夫になるまでの過程、そこで考えたことが大切で、自分にとって大切なものを見つけるヒントでもあると思う。
すぐに切り落とせる人に囲まれていることはかえって自分の心をだめにする。もう嫌で、しんどくて、付き合いたくなくなることもあるけれど、死ぬまで、ときどきでもいいから言葉を交わしたい人、一緒にいたい人、そういう人が心を豊かにする。
誰かの拳のかたちにへこんだ心を平すものごとをたくさん持つこと。
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