テンプレ

モノレールで育児書を読む女性がいた。カーブのたびにページに差し込む西日。よく物語で、ヒステリックな母親の本棚に育児書が並んでいる、やさしい母の机の上に育児書が置いてあってショックを受けるそんな描写がある。マイナスなキーとして育児書は描かれる。けれどもそれは、そこに至るまでの背景を加味しなければければ、ほんとうに陳腐だと思う。かといってその中に分け入っていく術を私は未だ持ち合わせていない。

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