メモと計画
毎日内省的な日記を書いている私ですが、今日は「執筆ハック Advent Calendar 2021」に参加しているので読んでくれている誰かがいることを想像しながら執筆ハックについて書いてみます。
私のこと
普段は小説を書いて公募に応募したり同人誌を作っています。書き始めて3年なのと出産で休んでいた時期もあるのでどれぐらいのペースで書いているのかちゃんと計れないのですが、3年で作った同人誌は4冊と比較的ゆっくりとしたペースで書いているかなと思います。つくったものは以下のページに載せています。
小説以外では、このアドベントカレンダーを作られたあとーすさんが運営されているwebメディア蓼食う本の虫さんでときどき記事を書かせていただいています。書いた記事一覧は以下をご覧ください。
前述の通り今は2歳になる子どもがいて日中は働いています。そういう環境で徐々に身につけていった「遅々として進まない原稿に対峙するためのライフハック」について少し書きます。あくまで私自身に合うやり方なので「自分はちゃうな〜」とか「分かるわ〜」とかあると思います。もしあったらマシマロで教えてくださると嬉しいです。
《執筆ハック1》日々メモをとる
これは執筆ハックではないのですが後述することの前提条件になるので書いておきます。
私はiOSのメモアプリに「today」というファイルをつくってその日のことをなんでもメモしています。
ふと思いついたフレーズやエピソードはもちろん、子どもと接していて感じたこと、仕事の愚痴、読んだ本の感想など思ったことや考えたことのほか、ツイッターでフォロワーさんがつぶやいていた面白そうな本や、後で読もうと思ったweb記事、インスタで見つけたいい感じの雑貨などの情報もクリップしています。抽象的なことも具体的なことも、自分の考えも情報も、すべて「today」ファイルに書き留めています。
かといって何から何までメモするメモ魔というわけもでなく、必ずメモすると決めているものは「読んだ本」「行った場所」だけで(ちなみにこれは紙の手帳にもメモしています)、他の事項をどれだけ取り上げてどれほどの解像度で描くかはそのときどきです。全然書かない日もあります。ちなみにこのメモの一部が毎日このサイトで公開しているmemoです。
「today」ファイルの内容はその日の夜にnotionに移し、本の感想や行った場所での所感などピックアップしたい事項だけ分類します。ちなみに今はnotionを使っていますが、前はワンノート、前の前はEvernoteでした。いまだにしっくりくるものに出会えていないです。こういうのあるよってのがあったら教えてください。
毎日文章を書くことで執筆のハードルを下げていると考えたらこれも執筆ハックになるのかしら。私はなにかしら書き散らかすのが好きなのでこのやり方はあってるなと思うのですが、メモすることで失うものがあると思う方もいると思うしその感覚はなんとなく分かるので、人それぞれかなと思います。いずれにせよこのメモが直接的にも間接的にも、小説やweb記事問わず、何かしらを作る元になっています。
《執筆ハック2》執筆が決まった時点で原稿を作る
何かを執筆することが決定した瞬間に原稿のファイルをiOSのメモに作成します。タイトルも仮でいいから決めます。熱し易く冷め易い性格なので、執筆に対するモチベーションが高いこの時点である程度かたちにしておこうというこころみです。
ファイルを作ったら、執筆するもののテーマと繋がりのありそうなメモを、普段メモを溜めているnotionから取ってきて貼りつけます。そのほかテーマについて思いつくこと、書きたい項目をとにかくメモします。関連のあるメモはまとめて、書く順番に並べるところまでこの時点でやってしまいます。
ちなみに1と2の流れは梅棹忠夫『知的生産の技術』にでてくるカードシステムを参考にしています。梅棹大先生の場合、普段から考えをカードに書いて蓄積し、原稿を書く時点で必要なカードを取りだして並べると原稿の骨組みはほぼ出来上がっているらしいです。私はそんなことはないので、ないものをひねりださなくてはいけません。
《執筆ハック3》締切をつくって計画を立てる
締切がない場合も、締切を自分で設定して原稿に取りかかる日時を予定に入れます。いろんなところでたびたび言われていることで私自身もまったくそうなのですが、todoはそのままにしておくと一生todoのままなんですね……。なので必ず予定に組み込みます。(ちなみに日々出てくるtodoややりたいことは一度iOSのリマインダに入れて週末に予定に組み込みます)
私の場合、今使える時間は寝かしつけ後の22時から就寝の24時まで。うち1時間はその日の振り返りに使うので、執筆できるのは1時間です(筆がのったときは2時間まるっと使ってしまうのですが……)。なので全体を1時間でできる分量で割って、締切から逆算して予定を立てます。
余分に日を取ってしまうと「まだ余裕」と思って取り掛からなくなり「今日も手をつけられなかった」と罪悪感を覚えて原稿から遠ざかる要因になるし、手をつけてないのに原稿に悩まされる苦しい日々が発生するので、最適な日数で予定を組むようにしています。
その日に終わらなかったことはその日のうち、できなければ週末に予定を振り返り組み直しています。組み直しは多々発生するので予定はiOSのカレンダーを使ってデジタルで管理しています。iPadだと日程を入力しなくてもドラッグするだけで予定が移動できるし、スプリットビューでリマインダからドラッグすると勝手に予定になってくれるし、逆にカレンダーからメモへ貼り付けもできるので便利だし、なにより視認性が良いのです。そんな感じなので最適に組んだはずの予定が当初のままだったことはないです……。でもここで罪悪感を持たないことが大切かなと思います。
《執筆ハック4》iOSの休止時間の活用
これは最近はじめたおまけの事項なのですが、絶対に書くと決めている22時~24時のあいだはiOSのスクリーンタイムの休止時間をオンにしてSNSをさわれないようにしています。少しつまずくとすぐSNSを見てしまう癖があるので、しばらく続けようと思っています。
メモと計画。私の場合これにつきるなと思います。ここまで読んでくださってありがとうございました。自分はこうしてるよ~というのがあればぜひこのアドベントカレンダーに参加してみてください。
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