ちょっとしたことで人は変わる

佐原ひかりさんの「瀬尾まいこさんの小説を読むことでしか回復しえぬ魂というものがある」というツイートを見てそれそれ、と思っていた矢先、最近できた近所の本屋さんで「夜明けのすべて」を見つけ手に取った昨日。

今日ははじめて親子で自転車でお出かけをした。前にテレビで見たパン屋へ。先週、抽選券をもらった商業施設へガラガラを回しに。最後は一年以上前に、いつか行きたいねと言ったままになっていたラーメン屋へ。昼過ぎには帰宅し、わたしが学生時代から使っていた布団に三人で寝転び、昨日買った「夜明けのすべて」を読みつつ眠った。

「夜明けのすべて」は大してクイーンのことについて知らない藤沢さんが、ボヘミアン・ラプソディに心を動かされ、山添くんの家を訪ね感想を語るシーンがとても良かった。分からなくても、心を動かされるものがある。それを好きだと言い、語る権利がある。そのことがのびのびと描かれていて、こんがらかった心の紐が解けていく。瀬尾さんの小説はすべての人にひらかれていると思う理由。

昼寝から起きて散歩しつつ昨日の寄ったばかりの本屋にまた寄る。普段まったく本を読まない同居人はAmazonレビューをチェックしてから「本を読めなくなった人のための読書論」を買っていた。通勤時間に読むとのこと。家の近くに本屋ができる、それで習慣が変わる(かもしれない)。ちょっとしたことで人は変わる。読み終わったら私も読ませてもらおうと思っている。

瀬尾さんの小説のような、のんびりしたあたたかな連休だった。

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