閉じたインターネット

例の件の現場近くに住んでいる友人が「まって」「ヘリやばいし投票明日にしよ」とだけつぶやいていてなんだか良かった。嘘ではない、ネットでなく現実の生活に足を着けたままの発言という感じで。もしかしたらこの発言は不謹慎だとか言われて批判されるかもしれない。けれども私は友人が不誠実でないことを知っている。

私がこういう情勢のときにいちばん嫌なのは、その人の過去を知らない人が、現在の、しかもSNSで見えているたった一言だけを切り取って、批判する(それを正当な批判だと私は思いたくない)こと、そしてそれがタイムライン上という身近なところで起こることなのかもしれないと思った。幸い、今回は自分のタイムライン上でそういうことは起こっていないので安心している。フォローしている方々の反応は様々で、それを見て私もいろいろ感じたり考えたりしているので、SNS自体から離れることも今のところはしない予定。

コロナ禍以降、意識的にブロックやミュートをしてきたのは正解だったと思っている。逆にここまでしないと、ツイッターを始めたころのような、それこそ「まって」みたいな現実に軸を置いた発言をぽろりとするような、閉じたインターネットはもうできないのだなと思った。とはいえこれはツイッターの話で、インスタではストーリーですらこの事件に触れている人があまりいなくてその違いも面白い。他のSNSはどうなんだろうな。

図書館へ行き、本屋へ行き、イケアへ行こうかと話すも遠いからやめにし、セカンドストリートへ行くとイケアのいい感じのおもちゃ入れがあったので買った。イケアに行かずしてイケアのものを手に入れたと笑った。久しぶりに行った神戸屋レストランの余裕のある感じに懐かしさを覚え、新しい本棚を買い、酒蔵に寄って帰る。私も私の人生をやっていく。

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