ささやかなことだらけ

マスキングテープの切れ端を机に貼りつけたままにしていると子どもにこれ何ときかれ、要らないシールとかなんとか適当にこたえて作業を続けた。夜、子どもが寝た後、電気をつけようとスイッチに手を伸ばすと昼間言っていたマスキングテープが貼ってあった。口で言っても言葉に書きつけても何がおかしいのか伝えきることができない、私自身何がおかしいのか突きとめることのできない静かなおかしさ。けれども書かないとおかしかったことそのものも明日には忘れてしまうから、こうして事実だけ記しておく。

一時間かけておいしくないきのこペーストを作った休みの日

平日の駅はやさしい三歳児がしゃべるとほほえみかけられる

田舎のように夕食のあと散歩する水鳥の着水は綺麗

歌えないと言うと歌えるだけ歌おと踊りだす三歳児は