ひょんなことから

亀屋良長のようかんトーストカカオを食べる。チョコレート部分は木の実のような甘い味がした。バターはこってり。でも後味はさっぱり。束の間の贅沢。

今日も寒かったので散歩は少しのあいだだけで終わらせる。川に太陽が映り白く揺れていた。それは橋の上を足早に行く私たちを追いかけてきた。太陽も月と同じように追いかけてくると知る。

友人に誕生日おめでとうラインを送る。子どもがiPhoneを見て笑っていたので覗いてみると、何も映っていなかった。つやつやとした黒に映る自分の顔を見て笑っていた。ラインの返事が来て画面が点いた。子どもはデタラメにパスコードを押して、それはそれでさっきと同じように笑っていた。それを見てなんとなくいるものいらないものどちらも持っていていいのではと思った。というかそもそもいるものといらないものを分けることはできない。必要だ不必要だとそのときどきに思いながら、私はいろんなものを持っている。

あらすじでよく目にするひょんなことからのひょんってどこからきたんだろうとふと思う。ウィクショナリーによると“「凶」の唐宋音から転じたとの説がある”とのこと。中世から日本に定着している語というのに驚く。

持続可能ななんとやらというやつで、最近は来年度からどういう風にしたら仕事と育児をしながらゆるやかに創作を続けていけるかいろんなフォームを試している。今のところ、小説を書く時間をある程度確保し、確保できなかったときや気分ののらなかったときも毎日日記を書くのがいいかなと思っている。日常の解像度をあげたいというのが目的。毎日短歌をつくることも考えたけれど、自分にとってコスト(という言い方はあまりしたくないけど)がかなり高い。中学から書いていたこともあり日記はかなり低いし、書いていて楽しい。しばらくこの姿勢を続けようと思っている。

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