保育園のこと

子どもを迎えに行く。今日も給食をすべておかわりしたらしい。沢山身体を動かして、食べて、寝てというのが基本方針らしく、指導も家庭的。おもちゃはほとんど手づくりだし、なにより同じ部屋の中にキッチンがあって栄養士さんが料理を作っているのが見えるのがいい。自分の実家に預けているような感じだ。

このあたりは余裕のある家庭が多く子どもも多いので、子どもに関するいろんなものが豊富に揃っている。それは塾や音楽教室やプログラミング教室などの習い事だったり、身体にいい食べ物飲み物、肌につけるものや洋服だったり、とにかく子どもにお金をかけようと思えばいくらでもかけることができる。保育園自体、英語教育や運動教室などが元々組み込まれているところもたくさんある。一方、自分はそういうものが一切ない山と川と畑だけがある場所で育った。なのでそういうものがあってもなくても、たくさん遊んで食べて寝たらきちんと成長できることは知っているつもりだけれども、つい手を伸ばしたくもなる。

そんなとき園の教育方針は自分を元の位置に戻してくれる。もちろんそういうものに触れること自体がだめなのではなくて、金銭的余裕があって、ほんとうに必要と思ったものには手を伸ばしたらいいと思う。けれどもそれを選ぶ基準は、私の場合、結構周りに流されてしまう。この園でなかったら、この土地のこの雰囲気に流されて本当に(自分にとって)いいのかどうか分からない「ほんとうにいいもの」に手を伸ばし続けてしまっていたかもしれない。

帰りにフランス料理店の簡易販売所でチーズケーキと焼き菓子を買う。どれもコンビニスイーツよりも安い価格で得した気分になる。せせこましいと言われようが、こういうやり方をこれからもしていく。

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