二周目の人生

紫陽花を眺め、シャボン玉を飛ばす。「この年になってシャボン玉を飛ばすとは思わなかった」と同居人は言う。子どもができてからそんなことばかりだ。二周目の人生をしているのかもしれない。瀬尾さんの『そして、バトンは渡された』でお父さんが血のつながっていない主人公(娘)に「(娘がいるから)二重に人生を送らせてもらっている。明日が二つやってくるんだ」というようなことを言うシーンがあった。真っ白な朝の光に塗されたようなシーンだ。その眩しい感覚に現実が追いついたのだ。この瞬間が終わってほしくないといつも思っている。

またしてもせっぱつまっている。けれども好きなことを書いているので嬉しく楽しい。誠実に丁寧にを心掛ける。

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