大正花暦

大正花暦を読み終える。とても面白かった。どの作品も素敵だったのだけれど、木下瞳子さんの薔薇節が個人的にとても好みだった。モチーフとストーリー、ストーリーと時代の描写、どこをとってもバランスが良くて面白かったし、夫婦が関係を築いていく過程が自然で、生きている人間を側で見ている感じがした。私はこういうのが好きなんだ……。

あと主催の花野木さんの「想い初めたる鈴蘭へ」は時代考証の厚さとそれのストーリーへの馴染ませ方がなんかもうさすがという感じですごかった。こういう見方をして申し訳ないと思うのだけれど、これぐらい素晴らしい作品を読むとプロとアマチュアの違いってなんなんだろうなと考えてしまう。

自分の作品は読むか迷って読んだのだけれど、いいこと書いてるじゃん!と思う部分もあれば、何言うてんねんと思うところもあり、総括としては精一杯やってるが修行が足りぬという感じだった。知識が染み付いてないんだろうなあという感じで、頭に絵として描けるようになってから筆をおろそうと思った。

読みおえてからのとりあえずの感想なので、ちゃんとした感想は後日書きたいと思っております。

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