少女趣味

今日の朝は、旅行の日の朝みたいな気候だった。いつもは眠っている時間に起きて、まだひんやりしている街を歩いて、これから非日常が始まるという清々しさに満ちた朝。

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“少女趣味は少女を卒業した人のためのもの”というフレーズを久しぶりにみる(n回目)。

個人の感慨としてならよく分かるのだけれど(今日みたのはそういう感じだったのでいい)、「お前は少女的なものが好きらしいがお前は少女じゃないんだよ気づいていないのか?」とでも言わんばかりにそのようなことを言う人はとにかく無粋だ。

少女的なものが好きな人は“少女趣味は少女を卒業した人のためのもの”だということは分かってるのだ。それを分かってないから教えてあげましょうみたいに言うのが無粋だし、「少女的なものが好きな人=少女」ひいては「少女的なものが好きな人=自身のことを少女だと思っている人」と決めつけているのも無粋だ。それは「同性愛者じゃないのになんで百合読んでるの」と言うのと似ていると思う。

サブカル系が揶揄されていた時代(これもいつのことって感じだが)のサブカル女子ゆえ私は「こういうものを書いてる/読んでる/好きな人はこんな人」という(悪意ある)決めつけが心の底から嫌いだ。オタクもサブカルも揶揄されない今はいい時代だと思う。

あと“少女趣味は少女を卒業した人のためのもの”という言説もまあ分かるけれども納得できないところもある。少女に年齢も性別も関係ないし、少女を身体的なものに限定したとしても、少女で少女趣味を好む人はたくさんいる(いた)ことを私は知っているからだ。

まあとにかくそんなこと分かってんだよやかましわと言いたい。

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