付き合い

人に対して、しんどくても、腹が立っても、付き合っていたいと思う瞬間は、その人の隠れた苦しみや悟りを知るときにやってくる。けれども知っても付き合いたくないと思う人もいるから、その苦しみ悟りを語る姿勢や言葉が自分にとって誠実であり親しみを感じるものであるかというところが重要なのだと思う。

綿矢りさ「ひらいて」読みはじめる。あまりにも衝動的ゆえにあまりにも孤独な女の子の内面。センテンス一つ一つが奇跡のようなバランスとリズムで成り立っていることにため息。ユリイカに綿矢さんの物語は文学理論を踏まえながら映像的なところが魅力だというようなことがある論に書いてあったけれども、本当にその通りだと思う。

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