春めく

先週末から春めいてきている気がする。子どもと手をつないで、いつも通りの保育園までの道のりの中、相変わらず風は冷たいし嫌になるぐらい寒かったのだけれど、空気に春が溶けていた。この春の気配は、どこからやってきてどう人に作用して「春が来る」と認識させるのだろうと思う。日が長くなったせいだろうか。

今年はもうそんな雰囲気ではないだろうと思い特に何も用意せず職場へ行ったら、意外と半分ほどの人がチョコレートなりお菓子を配っていた。帰り道、歩きながらメリーチョコレートを口に放り込む。もらってばかりの日だった。

駅に帰ってくると、ひかりの色は柔らかく、空の色はぼんやりとしていた。春はすぐそこだと思った。春になると、努力しなくても勝手に新しくなって、自分の力ではどうにもならないようなものも勝手に落ちていってくれる気がする。そんな予感がするこの季節が年々好きになっている。いつも年度を区切りにするのは、仕事柄都合がいいというのもあるけれど、気持ち上4月が新年という感じがするというのもある。10年以上つけている日記(手帳)もずっと4月始まり。それだけは変わっていない。

エスカレーターで前に立っていたおばあさんがリュックにつけていたキーホルダーに「Keep on moving」と書いてあった。

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