たくさんのたのしみ


朝から子どもと図書館へ。もうロボホンには慣れたらしく「好きな色はなにかな?」「よかったら性別を教えてね」などの質問に液晶画面をタッチして答えていた。最後に4冊、おすすめの本を紹介してくれたのでレシートを印刷する。どの本も貸出中だった。女の子が電車に乗っておばあちゃんに会いにいくお話と、ウィリアムモリスの英字の本を借りる。

本屋さんへ寄り、絵本コーナーへ立ち寄る。「お探し物は図書室まで」を読んでから、何に役立てようとか考えることもなく単純に本を読み、物語の世界に浸っていた小学生や中高生の頃の気持ちにかえり、絵本にも興味が向くようになった。何度も訪れている書店ではあるけれども、はじめて絵本コーナーを隅々まで見て、福音館が月刊で絵本と母親に向けた雑誌を刊行していることを知る。少し立ち読みしただけで心が和む。結局、月刊は買わず「ふみきりくん」と「ぐりとぐらの1ねんかん」を買う。「ふみきりくん」は子どもの好みで、「ぐりとぐらの1ねんかん」は自分の好み。これから繰り返し読んで、季節が巡るごとにこの本のことを思い出してくれたらいいと思った。絵本は世代をこえて、何度も刷られる。読んでいたことを忘れたとしても頭のなかに堆積して、個人の行動に馴染み生き続ける。社会的にも個人としても長く残り続けるという意味でいいなと思う。

今日は晩に近所のお店へ、ずっと食べたかったコース料理を、しかも飲み放題付きで予約していた。こんなのいつ以来だろう。妊娠・出産してからコロナに入ったので、おそらく3年ぶりぐらいだろうか。コースで、飲み放題で、予約。そんな楽しみもあったと、そしてそれを待つ時間もこんなにも楽しいものだったかと、新発見の気分だった。ミニトートにお財布とスマホだけ放り込んで明るいうちに出かける。

桃酒、生ビール、日本酒、ワイン、梅酒。美味しい料理とたくさんのお酒を飲んで上機嫌で帰宅。これだけのいい料理、いいお酒で、なのにこの値段で、あのお客さんの入りだったら成り立たないかもしれないと要らぬ心配をする。

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