百合

今日も『彼女。』の続きを読んでいた。青崎さんご本人もツイートされていたけれども、「消費される百合」をテーマに「恋澤姉妹」と「百合である値打ちもない」が鏡写しになっていたのが面白かった。物語の結末は真逆だけれども、百合を消費することに対して自覚的にさせられるという点で根っこは同じ。無自覚に有難がり、貶し、品定めするオタクを刺しにきてるのが面白かった。消費することは避けらない。ではどうする?という問いを受け取る。


百合についての百合みたいな物語のバリエーションが増えてきてて面白い。百合そのものについての話ってほぼ燃えるし結局泥試合みたいになるし、避け気味だったけれど、こういう形で提示されるとわりと素直に受け取れると思った。アンソロを読んで百合そのものについての話をポジティブに捉えられるようになった。百合の裾野は広がっていくだろうから、こういう類の百合も増えていくと思うと嬉しい。


あとは最後の相沢さんの話(あと3分の1ぐらい!)を残しているのだけど、読み終わるのが寂しい。

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