本屋大賞

本の雑誌を読むようになって、以前にも増して本屋大賞を気にかけるようになった(翻訳小説部門があることもはじめて知った)。発表いつだったっけ、まだか、の繰り返しも今日で終わり。大賞は著者ご本人の言葉を借りると“あまりにもタイムリー(になりすぎたことが本当につらい)”、かつスピード受賞。すでに戦争は女の顔をしていないが話題になっているのを踏まえても、読書界隈以外の層にも広く届き、書店業界全体が大きく盛り上がると思う(そういう作品を選んでいるから当たり前といえば当たり前なのだけど)。

ニュースウォッチ9のインタビューでは「戦争が嫌いだから戦争を描く」と仰っていて、ことに創作分野では「好き」にフォーカスがあてられがちな時代だからこそ印象的に響く。日本を舞台にすると戦争による被害を描くことになる、そこと違うアプローチをしたかった、戦争の主語を国にしたくなかったという話もまた印象的。個々人に焦点をあてようとされている姿勢に共感する。まだ読めていないので折を見て読みたい。2位の青山さんの作品も気になる。

腹が立つことがあったけれども、同居人と子どもの話をしていたらどうでもよくなった。

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