真実

久しぶりに友人と梅田で会うことになる。
時間がくるまで紀伊國屋で時間を潰すこの感じ。
ラインがきて互いの場所を思い集合場所を定めていくこの感じ。

日本酒を飲みながら、共通の友人にラインを送る。その返信に大笑いする。私たちおんなじことを考えていたね、と。そんなことはない、同じわけない、簡単に共感するな、理解しあえるわけない。そんな声をどこかに吹き飛ばすような瞬間を、私は死ぬまで抱いていく。大切な人、大切な物語。誰かの虚偽は私にとっての真実。

決まりきった人々の中で暮らす私に、インターネットは広い世界を教えてくれた。しかし今、私は出会った一人一人の人の中に、インターネットよりも広い世界があると思う。

私は自身に何を科していたのだろう。こんなにも日々は楽しく、朗らかなのに。それだけでもう充分なことなのに。

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