信用

自分のやっていることは本当にあっているだろうかと、自らの不完全さを前提条件として行動し、どこか不安を携えている人を、私は信用する。逆にいえば、自分のしていることは正解であり、欠けたるところなど一つもないというような人は胡散臭いと思う。それは一つ一つの言動でなく、態度に滲みでている。「私は正しい。あなたは何も理解していない」の裏返しとして「自分は勉強が足りない」「自分も理解していないところがあるので」と言う人を、私は何人も見てきた。

訪日外国人への厳しい態度や女性蔑視に対して反対だと声を上げながらも、自分が身近な人へと差し向ける態度に含まれる蔑みには無頓着だった人のことを思い出した。

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