舞いあがれ!

朝ドラ「舞いあがれ」第一週。サブタイトル「お母さんとわたし」が一週間かけて丁寧に描かれていた。一人大阪へ帰るお母さんを見送る舞ちゃんが発したのは「寂しい」ではなく「お母さんは自分と一緒にいるとしんどそうだからもう大阪には帰れない」という台詞。それを聞いた祖母の返事は「そんなことないよ」ではなく「やっと自分の気持ちが言えたね」。心の深いところで交わされるキャッチボールの嘘のなさにはっとする。

お母さんはやさしい、舞ちゃん(子ども)もやさしい、そして互いを思いやっている。けれども距離をおいた方がいいときもある。やさしさや思いやりは絶対じゃない、ということをやさしく描く様は、それこそ秋の朝の太陽みたいにじんわりとあたたかかった。

母と子どちらかを悪者にするでない、母にも/子にも言い分はあるんだ!でもない、どちらの立場にもやさしいまなざしが向けられているのが印象的だった。

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