どうする家康

昨日の回の余韻に浸って今日を過ごしていた。とはいえ話は予定通りというか、そうなるしかないよなあという感じで観ていた。鎌倉殿が、「仕方ない」といいながら殺生を行い、自身は綺麗なまま、さらにはその殺しによって視聴者の感動を誘う主人公(これは組!のかっちゃんとトシなのだけど)に対するアンチテーゼ(仕方なくても悪いことは悪いし綺麗なわけないし報いは受けるよね)だったので、「仕方ない」で涙を誘うことは回避するのだろうかと思っていたけれどもそんなことはなかった。でもあれ以外はできない運びだったと思う。

グッときたのは太平の世をつくるという瀬名の謀、それを達成するために家康が生きていくという道筋が見えたこと、そして「はるかに遠い夢」が太平の世をつくることではなく、家族でひっそりと暮らすことだったということ。太平の世をつくるという家康の理想ために瀬名が犠牲になる、という構図ではなく、瀬名自身から生まれた願いにより瀬名は死ぬという筋がとてもよかった。大きなことを成し遂げるよりも大切な人と小さく暮らすことが大切(大きなことを成し遂げるのは、あくまで個人的な願いのため)というメッセージも好きだなあと思った。当時この価値観はなかったろうけど、そういうのはどうでもいいのです。これこそ大河の醍醐味。

あと全然関係ないけれどもオープニングの映像が過去一で好き。来週も楽しみです。

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