手羽先の夜
私と先輩の、真夏の雨の夜のこと――。
大学受験に失敗した私は実家を出て、予備校に通いながら焼き鳥屋でアルバイトを始める。そこで出会ったのが3歳年上のリツさんだった。仕事のできない私に対し、リツさんはそつなく仕事をこなす。背が高くすっきりとした顔立ちでなにをしていても様になった。土砂降りのある日、私はリツさんの部屋へあがることになる。
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