知らない街へ行く

はじめて稲野で下車する。駅前にひなびた商店街があった。生活用品が置いてあるなんでも屋さん、米屋、郵便局。商店街と呼ぶには店数は少ない。車の往来もなく平日の午後はこんなにも静かなのかと思う。日焼けした店先の大きな看板たちは昔は人の往来が多かったことを語っていた。

つかしんはひとつの街のようで、広い公園があったり棟の間に小川が流れていたり、少し変わっていた。公式ホームページいわく「尼崎市と姉妹都市であるドイツのアウグスブルク市の街並みを再現した建物はつかしんの特徴」とのこと。
はじめて見る感じだなと思ったけれど、自分が小学生の頃に住んでいた街にもそんな海外の村を意識したようなショッピングモールがあったことを思い出す。そのショッピングモールは今はもうなくなってしまったらしいが、つかしんは現役で沢山の人がいた。あの頃流行ったショッピングモールの形の生き残りだった。

袴を履いた女の子たちがフードコートでちゃんぽんを食べていて良かった。マックばかり食べていた自分を思い出す。彼女たちが持っていた大学の紙袋には「study for life」と書いてあった。

知らない街は自分にとっていちばんの刺激だと思う。

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