明石散策2

子どもの某キャラクターショーを見るため約半年ぶりに明石へ行く。

観劇の後は前回寄ったところとほとんど同じお店へ行く。富士の山菓舗のお父さんは相変わらず気持ちの良い接客で、快く買い物をする。お正月にいかがでしょうという文句で花パサンなるものが置いてあった。パサンとは?と伺うと、カステラの生地のあまりで作った小さなおやつで、江戸時代から存在しているとのこと。正月に食べるのが定番で、京都では今でも出しているお店があるらしい。初耳だった。一つ買って帰る。レジ横のはらださんコーナーには新刊が追加されていた。出たところで店前にわんこがいたことに気づく。メルモちゃんという5才にしては落ち着いたわんこで、近所の保育園児たちが抱きしめてもじっとしているらしい。子どもも頭を撫でていた。

こうじやの京作は今日はお母さんがお店に立たれていた。京風白味噌と米麹味噌、それを合わせた味噌があった。白味噌は甘く、無添加で塩味は少ない。冬によく出るらしい。米麹は塩分が多めで夏に出るとのこと。今日は合わせ味噌と唐辛子味噌をいただく。唐辛子味噌は契約農家さんの福耳唐辛子を使っていて、控えめな辛さらしい。晩にご飯にのせて食べたけれども美味しかった。買った後に黒豆味噌の存在に気づく。

前回魚の棚商店街の中でランチできるところを探すもなかなかいいところに巡り合えなかったので少し離れたところへ行く。富士吉食堂といううどんや丼を出す地元の定食屋さん。ここがとても良かった。手描きのイラストが美味しそうなメニュー表。みそ、B(B定食のこと)と常連さんは挨拶がわりに注文する。私たちみたいな観光客はメニューの多さに迷っている。きっぱり別れた客層を分け隔てなく包み込む温かい空気。そして美味しい熱々のおうどん。多分次回もいくだろうと思う。

魚の棚商店街の十字の角にある乾物屋さんへ行く。奥でお母さんとお父さんと従業員さんひとりが仕事をしている小さなお店。前回より店内が綺麗になったと思ったら、戦前からある建物をほとんど建て替えと同じぐらいの規模でリフォームしたらしい。賞味期限も店の名前も書かれていない、ただのポリ袋に入った鰹節をいただくといい香りが漂った。しかしGoogleマップにも出てこないので正式な店の名前が分からない。

市民図書館であおむしの大きい絵本を何回か読む。その下のジュンク堂でロザンの新刊を買う。ナガサワ文具店はそれがどうとは言葉では言い表せないけれど、独特の雰囲気のある文具店だよなと思う。キャピキャピしてない。

ダンマルシェで食パンとぶどうパンを買って帰宅。

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