ブックオフ

仕事初め。帰りはブックオフのセールに寄ろうと決めていた。午後からはずっと何を買おうかとそのことばかり考えていた。悩んだ挙句、2冊だけ買った。大学前にあるそのブックオフでは本を売りに来た学生とアルバイト(彼もまた学生なのだろう)がカウンターのあちらとこちらでタメ口で話していて、社会に出る前の、伸び切った空気が店内に浸食していてなんだか良かった。そこにいる人間も、店も、ものすごいスピードで入れ替わるこの界隈。けれどもこの煌びやかでいて緩慢な空気は変わらない。店を出ると焼き鳥の匂いがぷんと香った。

電車に乗ると気分が悪くなった。多分ブックオフのせいだと思う。ブックオフは楽しいがあの匂いだけは苦手で長時間は居られない。

昨日の日記にも書いたけれど、新刊でも古書でもいいから、味のある本屋が徒歩圏内にあって欲しいと思う。

0コメント

  • 1000 / 1000