小説の夏休み

久しぶりの出勤。休みの間はいつ横になってもいい状態だったから、最初のうちはただ歩くことがとてつもなくしんどかった。

帰省中は高校生の頃よく通っていた実家近く(といっても車で15分かかるが)の図書館で小説を借りて読んでいた。特に朝比奈秋さんの『植物少女』がとても良かった。適切なエピソードを誠実に描いて読者を引っ張っていくような作品が私は好きだ。植物状態の母もまた瞬間瞬間を「生きている」と主人公が気づいたシーンで泣き、その気づきを祖母と共有したシーンでまた泣き、とにかく泣いていた。
東直子さんの『ひとっこひとり』、窪美澄さんの『夜に星を放つ』も良かった。短編の匠、、という感じ。こちらもベーシックな展開と設定を基礎にエピソードと描写で読ませる感じで好みだった。

単行本単位で小説を読んだのは久しぶりだなと思ったらおよそ半年ぶりだった。小説を書くのを休んでからなんとなく避けていたのだと思う。今また小説を書いてみたいなと思い始めている。

0コメント

  • 1000 / 1000