赤染晶子『じゃむパンの日』


赤染晶子さんの『じゃむパンの日』読み終える。しみじみと良い本だった。もっと赤染さんのことを知りたい……どうすれば……と途方に暮れている。最初の頃の幻想まじりの勢いの良い文章も、その味わいを残しつつクリーンに仕上げられた最後の方の文章も、人の心根に訴えてくるという点で変わりはない。人情の話だよこれは。そして岸本佐知子さんとの交換日記のおかしみ!声を出して笑った。

以下は北海道から京都へ戻ってきた赤染さんのフレーズ。一番印象的だった。

「あの時のホームシックでわたしは小説を書いている」P130

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