本の日

今日は尼崎キューズモールのぶぶぶバザールへ。尼崎に降り立つのはうん年ぶりで、丹波へ、学研都市へも行こうと思えば行ける、ターミナル感にワクワクする。ぶぶぶバザールは子連れもお年寄りも、本や紙が好きなら(なんなら好きじゃなくても)どんとこいな雰囲気のあたたかなイベントでした。

まずは匙匙匙匙さんの貼雑帖ワークショップへ。紙芝居の数十分前に会場に着いて「紙芝居みたい!」と駄々をこねていた子どもも紙を切ったりシールを貼ったりする作業にすぐ夢中になる。幼児の切り替えのはやさと集中力すごいと思う。分けてほしい。「ぷかぷか恥ずかしいへんなじゃぶじゃぶ」もしくは「ばらノート」ができあがる。

作業中に紙芝居の演者、ははは劇場の方が話しかけてくださったのだけれど、案の定恥ずかしがって俯く子ども。けれども紙芝居が始まると「ええー!」「あはは」「こわーい」と声を出してリアクションをとっている。おはなしの力はすごい。普段の、生活の自分が立っている場所の一切から飛び立てる。よくそうやって語られる物語の効用は、こういうことなんだなという実例を目の前にする。

ははは劇場の紙芝居はオリジナルストーリーで、ご本人いわくへんてこりん。たしかに商業出版の絵本のような一本のドーンとした筋やテーマがあるわけでなく、そっちにいっちゃうのみたいな方向に物語は進んでいく。それがとっても面白い。そして子どもたちは真剣に見入ってレスポンスしている。みいつけた!の「もじゃもじゃ」的と言ったらいいのかしら。ああ思いついたままの物語ってこうだよねと小さな頃を思い出す、「自然」の面白さの手触りを教えてくれる紙芝居でした。

最後、一箱古本市に出店されていた.booksさんで思いがけず一箱古本市(一箱本棚)のお話を伺えて、来てよかったと思う。三角みづ紀さんの『よいひかり』を買って帰る。


車窓越し屋根低くして梅雨晴間

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