2021.02.27 15:01いつか何かに出会う準備2才の姪がタブレットでyoutubeを開いていた。覗いてみて驚いたのは、市販のおもちゃを使って大人が遊ぶ、もしくは子どもがおもちゃで遊んでいる様子を大人が撮影・編集してアップロードしている動画が沢山あったことだ。おもちゃで遊ぶ、もしくはおもちゃで遊ぶ子どもを撮影するだけでお金が稼げるとは時代も変わったなと思う。そしてなんとなく違和感を感じ、あまり子どもにそういうチャンネルは見せたくないなとも思う。...
2021.02.26 15:00月光実家に帰る。町は明白に寂れている。自分が悩んでいることなんて気楽に、幸せに生きていること前提のなんでもないものなのだと思う。それは呪いのようであり、救いのようでもある。幸せに生きることが復讐だという言葉がある。私はこの町に復讐したかったのだろうか。小学生の頃毎日通った、商店だった友人宅。薄曇りの壁面にくっついた大時計は現在時刻を指していた。祖母の誕生日を祝う。祖母の略歴をかしこまった母が読み上げる...
2021.02.25 15:00梅田とブラックコーヒー図書館へ行った後、阪急のムーミンマーケットと文具の博覧会へ行く。とても楽しみにしていたおでかけだったけれども、何もかもがぼやけた感じがして、頭の後ろに何かがひっかかっているような気がずっとしていた。お店に入って休もうとブラックを頼んだ。すると30分もしないうちに行列になり始めて、席を立った。550円も払ったのに、店を追い出されなくてはいけない。先日のジュンク堂は300円で1時間半も居れたのに。梅田...
2021.02.24 15:00風古本屋で購入した『京都の迷い方』をパラパラと読む。作家からライター、大学教授まで、50人がそれぞれの分野から見た京都を語るというもの。発行は2009年。まだ営業していた頃の五条楽園のレポートが載っていたりして面白い。その中で「メッセンジャーkaze」という自転車便の会社(お店)がとりあげられていた。けれども聞いたことがなかったので検索してみると、ブログがヒットした。そこには「さよなら、Goodby...
2021.02.24 14:25新胡桃『星に帰れよ』ネットでは不快なことを言っている人がいればブロックすればいいし、そこまでいかなくても価値観が違うと感じればリムーブすればいい。好きなものに囲まれ、限られたコミュニティ内で物事を共有する。勝手に相手を推し量り、カテゴライズし、シャッターを下ろし、思考停止する。そうして各々が心地よいコミュニティ(星)へと帰っていく。そんなコミュニケーションが現実にも降りてきたらどうなるかが、とてもリアルに描かれていた...
2021.02.24 14:24星に帰れよ「星に帰れよ」を読みおえる。ネットでは不快なことを言っている人がいればブロックすればいいし、そこまでいかなくても価値観が違うと感じればリムーブすればいい。好きなものに囲まれ、限られたコミュニティ内で物事を共有する。勝手に相手を推し量り、カテゴライズし、シャッターを下ろし、各々が心地よいコミュニティ(星)へと帰っていく。そんなコミュニケーションが現実にも降りてきたらどうなるかがとてもリアルに描かれて...
2021.02.23 07:05瀧井 朝世編『ほんのよもやま話』作家さん同士のつながりや、作家さんの読書に対する姿勢、評でなくただ小説を語るときの言い回しが分かって面白い。平松洋子さんの「いろんな人の事実の伝え方と視点を繰り返し読んで、自分の理解を積み重ねながら複合的にゆっくり理解していくことが大事だなと学びました。分かったつもりになることが一番怖い」という言葉がものを書く方の基本姿勢のように思えて印象的でした。
2021.02.22 16:23天乃タカ『ましまろ文學ガール』大正時代に文学を志す女学生を描いた漫画。そこで「自由への責任を持つ」というフレーズでが出てくる。自由にする、つまり能動的に行動するということは、周囲との軋轢などいろんな障害を伴う。それに対して自分自身が責任を持てるかということだ。主人公の百音ちゃんはただひたむきに頑張るだけでなく、責任を負いながら前へ進んでいく。彼女が都合の良いストーリーに幸せを運んでもらう主人公でなく、自分でストーリーを開いてい...
2021.02.22 16:17ブレイディみかこ「アナーキック・エンパシー#9」文學界1月号のブレイディみかこさんの「アナーキック・エンパシー」を読む。おばさん問題から女の承認欲求、そしてルッキズムとシンパシーの話へ。テレビやSNSといった身近なものから語られるルッキズムと全体主義の関係は実感が伴っていて説得力があった。共感はしなくても、納得できる文章というのがある。自分が考えていることとの違いを捉えることができて、それを面白がることのできる文章。それは実感を誠実に言葉にして...
2021.02.22 15:002021年のSNS今日は主に麒麟がくるの総集編を観ながら、文藝の冬季号を読んでいた。TVODの「ポスト・サブカル焼け跡派が眺める、現代日本文学風景」が特に面白かった。昨日読んだブレイディみかこさんのコラム、そして今日ツイッターで出会ったある記事、三つに共通するものがあり、しかし共通するものが上手くとらえきれず頭の中がぐるぐるとしている。手がかりとしての引用を残しておく。リツイートという数を稼ぐシステムに、言論が誘導...
2021.02.21 16:05自律文學界1月号のブレイディみかこさんの「アナーキック・エンパシー」を読む。おばさん問題から女の承認欲求、そしてルッキズムとシンパシーの話へ。テレビやSNSといった身近なものから語られるルッキズムと全体主義の関係は実感が伴っていて説得力があった。コラムを読んで、話題の本ばかり着飾らせてアップしている読書垢やなんとなくエモく仕上げている写真垢に対する違和感が分かる。それは価値基準を全体に預けているからな...