2023.05.31 14:06ささやかなことだらけマスキングテープの切れ端を机に貼りつけたままにしていると子どもにこれ何ときかれ、要らないシールとかなんとか適当にこたえて作業を続けた。夜、子どもが寝た後、電気をつけようとスイッチに手を伸ばすと昼間言っていたマスキングテープが貼ってあった。口で言っても言葉に書きつけても何がおかしいのか伝えきることができない、私自身何がおかしいのか突きとめることのできない静かなおかしさ。けれども書かないとおかしかった...
2023.05.30 10:56かいていればよかった今までなぜあんなに焦っていたのだろう、やるべきことに追われていたのだろう、と不思議な気持ちで毎日を過ごしている。ただかいていればそれでよかったのに。ひとりひとりが尊重される海で私はすこしうるさかったこれからも日記を書き続けようと思う。そして日記を書くように詩歌を書き、紙面に落としていくこと。ただそれを続けよう。子どもと季節と一緒に。
2023.05.26 15:00『今日は思い出す日』増刷しましたありがたいことに日記本『今日は思い出す日』初版分がすべて手元から旅立っていきました。お手に取ってくださったおひとりおひとりに心から感謝いたします。本日増刷分が届きました。通販もしくは書店さまにてお求めいただけます。文学フリマ大阪でも頒布いたしますのでお手に取ってくださると嬉しいです。
2023.05.25 13:05ことばとデザインどういう思考の流れかはもう忘れてしまったけれども、デザインを勉強しようと思う。今までデザインのことは本やペーパーを作るときにしか考えない、場当たり的な態度をとってきて、でもそうやって実践していくなかで身につけるしかないよなと思っていた。けれども頻度が少なく次作るときには前回気づいたことを忘れているし、これではずっとこのクオリティのままだと思い、デザインはデザインできちんと勉強することにした。もちろ...
2023.05.21 13:37穏やかでない日々ゴールデンウィークが明けたぐらいから子どもの癇癪が続いている。今日はカフェへ行ったところ膝の上で食べると駄々をこね、膝の上にのせたらのせたでこれは父が食べさせろと怒り、食べさせようとしたらもっとスプーンに食べ物を載せろと怒り、別のものを食べさせようとしたらそれは自分で食べたかったと怒り泣く。最後は店前の置物に軽く頭をぶつけただけで大泣きして店を後にした。家ではズボンや靴の脱ぎ着もできなくなり、ご飯...
2023.05.18 12:49いつでもそうなれる今年度に入ってから子どもの調子がすこぶる悪い。2週間に1回のペースで熱を出しているし、今週は火曜に熱を出して仕事を早抜けして迎えに行き、結局今日まで休んでいる。昨年までは自分が看病すれば良かったが、今月から職場に育休から復帰した方がいらしてその方もてんてこまいなので、看病は祖父母に頼んでいる。とはいえ祖父母も仕事があるのでそう何度も頼めない。なんというか、なんなんだろうと思う。そこまでしてやらなく...
2023.05.10 13:45世界は言葉ではない子どもが寝言で「誰?」と言っていた。ついこのあいだまでしゃべることができなかったのに、夢も言葉でみているのだ。けれどもきっと言葉とともに夢ができるわけではない。言葉以前から、夢をみていた。言葉以前から、言葉にしたいことはあった。何もかもが言葉でできているわけではない。それは普遍的なこと。
2023.05.10 12:56眩しさ眩しさを駆け降りる夏心臓が浮きあがるくらいのスピードで海に足を浸せば足の分だけ増す水嵩 僕たちは青い星の一部香ばしい真昼 ああこれは私のために炒められているたまごまだ眠っていたい朝六時前の静けさを踏み分けたくはない自由であることをゆるされている午後のひかりいま二の腕を焼く
2023.05.09 15:00『今日は思い出す日』書店さまでのお取り扱いがはじまりました日記本『今日は思い出す日』を下記書店さまにてお取り扱いいただいています。(敬称略)・自由港書店(兵庫) https://jiyukoh.jp/・そぞろ書房(東京) https://note.com/sozoroshobou/どちらも素敵な書店さんです。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
2023.05.08 13:47香川へ旅行にいった話5月3日から5日まで香川へ、約4年ぶり、子どもが生まれてからははじめての旅行へ行ってきました。やはりすぐには日記を書けず、もうすでに大切だったことも忘れているかもしれない。ただ瀬戸大橋から望む様々な青と小さな島々、金刀比羅さんの鮮やかな緑や、車窓からみえる黄金の平野とその向こうにぽっかり浮かぶ讃岐富士、歌い踊る私の知らない街の、知らない人々。それらが引き戻してくれた、私は何をしてもいいのだという感...